【初心者向け】UiPathによるRPA実装18 メール送信処理の自動化

前回までで、上司に提出すべきExcelファイル作成と、提出する際のメール文面読み込みの自動化までが完了しました。あとはこれを送信するだけですね。

ということで、今回の記事では、このメールによる提出処理を自動化したいと思います。

なお、本記事ではGmailを使用する場合を例として説明させて頂きますが、Outlookなどを使った処理も自動化することができます。ご興味のある方はぜひ調べてみて下さい。

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下準備

さて、Gmailによるメール送信を自動化するためには、その下準備として2点ほど行うべきことがあります。まずはそちらの方から片づけてしまいましょう。

メール処理用パッケージの導入

UiPathにてメール処理を自動化する場合には、専用パッケージを導入する必要があります。以前Excelファイルを扱う際にも、別の専用パッケージを導入したことを覚えてますでしょうか。

まずはActivitiesペインからパッケージマークのボタンをクリックして、Package Managerを立ち上げます。

立ち上がりましたら、画面上部の検索バーに”mail”と入力してください。すると、”UiPath.Mail.Activities”というものが表示されますので、その右隣の「インストール」ボタンを押します。しばらく待つと、メール処理用のパッケージの導入が完了します。

Gmailのアプリパスワード発行(2段階認証を利用している場合のみ)

さて、Gmailを使用してメールを送信する場合には、当然自分のGmailアドレスとパスワードを使用してGmailにログインする必要があります。しかしながら、Gmailの仕様上、2段階認証を利用している場合は、外部アプリケーションから通常使っているパスワードを用いた直接ログインはできないようになっています

では、Gmailを用いたメール送信処理の自動化はできないのでしょうか。

実は2段階認証を利用している場合であっても、外部アプリケーション用の専用パスワード(アプリパスワードと言います)を発行することにより、このパスワードを使ってGmailへのアクセスとメール送信の自動化を行うことができます

ここからしばらく、このアプリパスワードの発行方法について説明します。もしも2段階認証を利用していなければ、ここは読み飛ばして頂いて結構です。

まずは以下のリンクより、アプリパスワードを発行するためのGoogleページを開き、ご自身のGmailアドレスと通常利用しているパスワードを利用してログインして下さい。

Googleアプリパスワード発行ページ

すると、「アプリパスワード」と書かれた、以下のページが開きます。

ここで、「アプリを選択」と書かれたところをクリックし、開かれる一覧から「その他(名前を入力)」を選択します。

次に開かれる画面にて、アプリパスワードを管理するための名前を設定します。名前は何でも構わないのですが、ここでは”UiPath”と入力し、「生成」ボタンを押して先に進みましょう。

すると、表示される画面の黄色い枠内に、16桁のアプリパスワードが表示されます。これを使用して、UiPathのような外部アプリからGmailにアクセスすることが可能となります。なお、このパスワードは、一旦この画面で見た後、二度と見ることができなくなりますので、ご注意下さい

パスワードを確認したら、「完了」ボタンを押します。

そうするとアプリパスワードの一覧画面に戻ります。今作成した、”UiPath”という名称のアプリパスワードが作成されていますね。

これで下準備は無事に完了しました。

メール送信処理の自動化

それではここから、Gmailを利用したメール送信の自動化を進めて行きましょう。

まずはメールを送信するためのActivityを、Activitiesペインで検索します。「Send SMTP Mail Message」というActivityを使用しますので、これを見つけて、中央の領域にドラッグ&ドロップします。

次に、追加したActivityボックスの中を埋めていきましょう。「To」と「Subject」には、それぞれ宛先メールアドレスとメールタイトルを入力します。Variableではなく直接文字列を打ち込みますので、「 ” 」で囲うことを忘れないでください。

そして、「Body」にはメール本文の文字列を入力します。ここでは前回説明した、

String.Format(sentence, searchWord)

と入力します。

最後にメール添付するファイルを指定するために、「Attach Files」という文字列をクリックします

すると、添付するファイルを指定する画面が表示されます。

ここでは「Value」列に添付すべきファイルである”Google検索結果.xlsx”を指定して、「OK」ボタンを押します。

最後に、Gmailを使うために必要となる情報をUiPathに教えてあげましょう。

「Send SMTP Mail Message」ボックスが選択された状態で、Propertiesペインを見てみます。入力が必要な箇所は4か所です。

まず、「Port」と「Server」には、それぞれ465と”smtp.gmail.com”と入力します。「Port」に関しては「 ” 」で括らなくて結構です。

次に、「Email」にご自身のGmailアドレスを、「Password」には先ほど作成したアプリパスワードを入力します。こちらはいずれも「 ” 」で括って下さい。

これでGmailによるメール送信自動化処理を完成させることができました。

テスト実行

では、いよいよテスト実行してみましょう。「テスト」ですので、先ほど宛先に設定したアドレスは上司のものではなく、ご自身のものにしておくよう、注意して下さいね。

Uipathウインドウ上部の「Run」ボタンを押して下さい。検索ワードを受け付けるところから、そのワードによる検索結果をExcel化し、メールが送信されるところまで自動的に動きましたでしょうか。

終わりに

ずいぶん長くなってしまいましたが、これで当初上司から受けた指示をこなすための処理をすべて自動化することができました。手作業でこの指示への対応を毎日やるとなると、結構な手間ですよね。自動化により、労力を最小限に抑え、その分早く帰る、あるいは、より高付加価値な仕事に手を付けられるようになったことかと思います。

さて、数回に分けてUiPathの使い方を説明してきましたが、UiPathで自動化できることの片鱗しか紹介できていないと思っています。そこで、次回の記事からまた数回に分けて、別のテーマを設定した上でその自動化を実現しながら、さらなる使い方を紹介したいと考えています。

というわけで、ご興味のある方については、引き続きよろしくお願いします!