【初心者向け】UiPathによるRPA実装1 VirtualBoxの導入

以前、RPAとは何かについて、簡単に記事を書かせて頂きました。ただ、実際に触れてみないことにはなかなかイメージも沸かないものと考え、今回から数回に分けて「UiPath」というRPAプロダクトを用いたRPA実装方法について紹介したいと思います。

なお、新しいプロダクトを試す時には、使用しているPCへの影響が見えないこともあり、仮想環境を構築してその上で試してみるのが安全だと考えています。

そこで、最初の数回で仮想環境の構築とその環境上へのUiPath導入を行い、その後にUiPathを用いたRPA化のやり方について紹介します。

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UiPathについて

さて、諸々の作業を始める前に、UiPathについて簡単に説明しておきます。

UiPathとは何か?

UiPathとは、RPAにおいて作業を自動的に行うためのロボットを作成するために使われる製品の一つです。ある程度複雑な処理を行うロボットであったとしても、プログラミングなどの高度な知識無しに、割と簡単に作成することができます。(と、この製品を実際に使ってみて感じました。)

ところで、ロボットを作成するための製品は、もちろんUiPath以外にも複数あります。「Automation Anywhere」、「Blue Prism」といった製品にUiPathを加えた3製品がグローバルでも比較的メジャーです。これら3製品を「RPA御三家」と呼ぶこともあります。

最近は日本のベンダーもRPA製品を出し始めています。

本記事でUiPathを使う理由

本記事ではRPAの実装方法を、UiPathを用いて紹介したいと思います。その理由は、UiPathには「Community Edition」という、期間無限定の無料版が存在するためです。Community Editionは、個人利用の他、小規模な商用での利用も可能です。

RPAを試してみるには、うってつけのEditionではないでしょうか。

仮想環境の構築

仮想環境とは?

さて、ますはUiPathを動かす、仮想環境の構築について説明します。

その前に「仮想環境」という言葉に聞きなじみのない方もいらっしゃるでしょう。そこで、簡単に仮想環境とは何かについて説明したいと思います。

まず「環境」という言葉ですが、これは皆さんがお使いのPC、すなわち、ハードウェアがあって、その上にWindows等のOSが載っていて、さらにその上にWordやExcelなどのアプリケーションが載っている、そういうものをひっくるめて「環境」と呼んでいます。

仮想環境とは、お使いのPC上に文字通り「仮想的」に作られた環境のことを言います。PCの内部で別のPCが稼働するイメージですね。

なお、お使いのPCで使用しているOSを「ホストOS」、仮想環境上で動かすOSを「ゲストOS」と呼びます。この用語はこの後の記事でも使っていきますので、覚えておいて頂けると幸いです。

また、蛇足ですが、仮想環境の構成にはいくつかの形式があります。上記のように、ホストOS上に仮想化ソフトウェアを導入し、その上に仮想環境を構築する形式を「ホスト型」と呼びます。この他にも、PCのハードウェア上にホストOSと仮想化ソフトが一体化した「ハイパーバイザ」と呼ばれるものを導入し、その上に仮想環境を構築する「ハイパーバイザ型」といった形式などもあります。

仮想環境のメリット

仮想環境を使うとどういったメリットがあるのでしょうか。

これは一言で言って、仮想環境上で何をやっても、お使いのPCに(基本的に)影響を及ぼすことはないという点にあります。

使ったことのないアプリケーションをPCにインストールして、色々操作をしていると、PCが稼働しなくなってしまうことがあり得ます。

仮想環境を使うと、こういった場合でも仮想環境が動かなくなるだけであり、PCに影響を及ぼすことはありません。これが、仮想環境を使う大きなメリットです。

また、仮想環境を実現する「仮想化ソフトウェア」の機能にもよりますが、基本的には「スナップショット」という、手軽にバックアップを取る機能が仮想化ソフトウェアには備わっています。

ですので、例えば仮想環境上で操作を行う前にスナップショットを取っておけば、万が一アプリケーションの導入や操作で仮想環境が動かなくなってしまったとしても、スナップショットから簡単に元の状態に戻すことができるのです。

仮想化ソフトウェア、VirtualBoxの導入方法

前置きが長くなりましたが、いよいよ仮想化ソフトウェアの導入方法を紹介したいと思います。本記事では「VirtualBox」という無料のソフトウェアを使用します。

まずは、以下リンク先より、ソフトウェアを導入します。

Oracl VM VirtualBox

「Download VirtualBox 5.1」という大きなボタンがあるので、これをクリックします。

次に開かれる画面にて、OS種類毎にダウンロードリンクが掲載されていますので、お使いのOSに応じたものをクリックします。クリック後、インストーラのダウンロードが始まりますので、それが終わるまで待ちましょう。

インストーラのダウンロードが終わったら、そのファイルを開きます。すると、セットアップ画面が表示されます。

ここでは「Next」ボタンを押して、処理を先に進めましょう。

次に導入するコンポーネントを選択する画面が表示されます。ここではデフォルトのままとし、「Next」ボタンを押して先に進めます。

続いて、ショットカットの作成や、仮想環境の実体ファイル(拡張子 “.vbox”)をこのアプリケーションに関連づけるかといった事項の選択画面が表示されます。

お好みでチェックを付けて、「Next」ボタンにより先に進みましょう。(特にこだわりがなければ、デフォルトの選択のままでよいと思います)

次の画面では、アプリケーション導入の間、一時的にネットワークが途切れるという注意書きが表示されます。ここも「Yes」を押して、先に進めましょう。

これでアプリケーション導入の準備が整いました。「Install」ボタンを押して、導入作業を行いましょう。

しばらく待っていると、アプリケーションの導入が完了します。「Finish」ボタンを押して、導入作業を終了しましょう。

すると、VirtualBoxが立ち上がります。

この後、仮想マシンという、仮想的なPCハードウェアの作成を行っていくことになりますが、続きはまた次回の記事で紹介します。