VirtualBoxで無線を利用する際のブリッジアダプタ設定方法

無線接続を行っているPC上で、VirtualBoxゲストOSのネットワークアダプタとしてブリッジアダプタを利用しようと思ったのですが、少々ハマってしまったので、その対応を覚書としてまとめておきます。

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やりたかったこと

Windows 10 Pro(ホストOS)上のVirtualBox上にKali Linux 2017.03(ゲストOS)というDebian系のLinuxを導入し、各種テストのために、ホストOSとゲストOSが同一のネットワーク上に所属するようにし、かつ、ゲストOSからインターネットに接続できるようにしたい、というのが、そもそもやりたいことでした。

VirtualBoxでゲストOSのネットワークアダプタを設定する際、「ブリッジアダプタ」というものを選択すれば、ホストOSが所属しているLAN(インターネットに接続されている)に直接所属することができるはずで、これによってやりたいことは実現できるはずなのですが、なぜか私の環境ではゲストOSが立ち上がらなくなってしまいました。

結論

結論から言うと、VirtualBoxでブリッジアダプタの対象として、無線のNICを利用することはできないようでした。しかしながら、ネットで検索すると、やりたかったことを実現するためにはいくつか方法があるようでした。

主流はNATとホストオンリーアダプタの組み合わせらしい

ググってみると、対応方法として多く紹介されていたのは、ネットワークアダプタとして、インターネット接続用のNATと、共通ネットワーク設定用のホストオンリーアダプタの2つを作成する方法でした。

以下に、ホストOS:Windows 10 Pro、ゲストOS:Kali Linux 2017.03環境下での設定方法を記載します。

①ゲストOSのネットワークアダプタ設定

まずはVirtualBoxを起動し、ゲストOSの設定画面を開きます。

開かれる設定ウインドウにて「ネットワーク」を選択し、さらに「アダプター1」タブを選択します。

その中の設定ですが、「ネットワークアダプタを有効化」にチェックを入れるとともに、「割り当て」として「NAT」を選択します。

続いて「アダプター2」タブを選択し、同様に「ネットワークアダプタを有効化」にチェックを入れ、「割り当て」として、今度は「ホストオンリーアダプター」を選択します。

すると、その下の「名前」欄に、自動的に「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」と入力されます。

ネットワークアダプタの設定は以上です。

②ゲストOS内のネットワーク設定

引き続き、ゲストOS内のネットワーク設定を行いましょう。ここで行いたいことは、NAT側のアダプタに対してはDHCPでIPアドレスを自動取得するようにすること、そして、ホストオンリーアダプタ側では、ホストOSからアクセスしやすいように、ゲストOSに固定IPを振ってやることです。

まずはネットワークの設定ファイルをvim等のエディタで開きます。Debian系のLinuxは「/etc/network/interfaces」でネットワークアダプタ周りの設定を行うことができます。

# vim /etc/network/interfaces

そしてこのファイルの中で、eth0とeth1のエントリを以下のようにします。既にこれらのアダプタが記述されていれば上書き、なければ追記して下さい。

なお、eth0はVirtualBoxのネットワークアダプター1を、eth1はネットワークアダプター2に対応します。

auto eth0
iface eth0 inet dhcp

auto eth1
iface eth1 inet static
address 192.168.56.10
network 192.168.56.0
netmask 255.255.255.0

各アダプタの設定内容ですが、「auto ethx」で、対象のネットワークアダプタをシステム起動時に有効化することができます。

そして、「iface ethx inet」が、IPアドレスの設定方法で、その後に「dhcp」と続けると文字通りDHCPでアドレス等を取得し、「static」と指定すると自分でIPアドレス等を設定することができます。

staticを指定した場合、その下にIPアドレス、ネットワークアドレス、ネットマスクを指定します。なお、IPアドレスですが、VirtualBoxのホストオンリーアダプタでは、デフォルトでネットワークアドレスとして192.168.56.0/24が適用され、また、ホストOS側のIPアドレスは192.168.56.1が設定されます。ですので、192.168.56.2~254までの範囲であれば何を指定してもかまいません。(ちなみに、192.168.56.255はもちろんブロードキャストアドレスですので指定できません。)

上記例では、IPアドレスとして、192.168.56.10を指定しています。

設定が終わったらファイルを保存し、ゲストOSをリブートします。

③通信確認

これで設定は完了ですので、通信確認を行います。

まずはNAT側アダプタでインターネットと通信できることを、pingを使って確認してみます。

# ping www.google.com

これで無事に応答が返ってくるようであれば、今度はホストオンリーアダプタ側でホストOSと通信できることを確認してみましょう。なお、ゲストOSからホストOSに対してpingを打つ場合、普通に打ってもホストOS側のWindowsファイアウォールで遮断されてしまうので、ファイアウォールを無効化するなりフィルタリングルールを修正するなりして、pingが通るようにしておきます。参考まで、ホストオンリーアダプタをファイアウォールの適用対象から外すのであれば、以下にそのやり方を紹介していますのでご参考下さい。

リンク

# ping 192.168.56.1

また、逆にホストOSからもゲストOS側にpingが通るか、コマンドプロンプト上でpingを叩いて確認してみましょう。

> ping 192.168.56.10

これで応答が返ってくれば、正しく設定が完了しています。なお、pingが通らない場合、ホストOS側もリブートしてみると通るようになる場合がありますので、試してみて下さい。

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