仮想通貨マイニング/機械学習用のPCを自作してみた(パフォーマンス評価編)

今回の記事では、これまで苦労して構築した仮想通貨マイニング/機械学習環境がどの程度のパフォーマンスを発揮するか、ざっくりと評価していきたいと思います。

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機械学習パフォーマンス(CPU vs GPU)

評価方法

機械学習を行う上で、CPUを用いる場合とGPUを用いる場合でどの程度の性能差があるのか?

機械学習面からは、今回、以下の方針で検証してみました。

  • TensorFlowのチュートリアル、Deep MNIST for Expertsの、学習部分の処理時間を対象に比較を行う。時間の測定は、Pythonのtime関数を使う
  • プロセッサ以外の影響を極力排除するため、CPUベース/GPUベースいずれの学習も、今回構築した環境上で行う(プロセッサ以外は同一環境)
  • 学習スピードが速くても精度が低ければ意味がないため、正解率も参考まで確認する
  • 学習はCPU/GPUともに3回行い、その平均値により評価を行う

評価結果

上記の方針に従って評価した結果は、下表のとおりです。

CPU GPU
学習時間(秒) 正解率 学習時間(秒) 正解率
第1回目  1573.48  0.9919  113.95  0.9921
第2回目  1573.00  0.9928  113.78  0.9928
第3回目  1566.53  0.9920  113.62  0.9916
平均  1571.00  0.9922  113.78  0.9922

さすがにGPUを使うと速いですね!CPUと比して、約14倍のパフォーマンスを発揮しています。学習も問題なく行えているようです。

今後のデータ分析が捗りそうで、満足な結果が得られました。

仮想通貨マイニングパフォーマンス

評価方法

仮想通貨マイニング面については、見込み収益と、そこから見込み電気料金を差し引いた利益から確認したいと思います。

まず、マイニング量については

1日にマイニングできるコイン数 = ハッシュレート(単位:Kh/s) / 採掘難易度

という計算式で算出できるようです。

これにモナーコインのレートかけ合わせることで、日本円換算での収益見積を算出することができます。

また、nvidia-smiというコマンドで、GPUが使用する電力量を変更することができるようでしたので、210W、180W、150Wの3つのパターン毎に分けて確認してみました。

なお、計算の前提となる各種数値は以下としています。

前提数値項目 取得元
採掘難易度  70,000 検証時、La Monacoin Poolダッシュボード上に表示されていた数値を丸めたもの
モナーコインレート  \1,650 検証時のおおよそのレート
電気料金  \0.027/Wh 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価

評価結果

上記方針に基づく評価結果は、以下の通りです。

電力
(W)
ハッシュレート
(KH/s)
 コイン数
(Monacoin/day)
収益
(円/day)
電気料金
(円/day)
利益
(円/day)
210  52,200  0.7457  \1,230  \136  \1,094
180  49,500  0.7071  \1,167  \117  \1,050
150  46,500  0.6643  \1,096  \97  \999

電気料金に関しては、GPU分の電力だけを考慮しているため、実際にはもう少しかかりますが、それを差し引いても一日当たり\1,000円弱の利益は出そうです。

最近はマイニングする人が増えすぎてなかなかコインが掘れないため、収益性は悪いと聞いていましたが、このところのレート高騰のせいか、思ったよりも利益は出るようですね。

仮に\1,000の利益が1日当たり出るようであれば、(レートや採掘難易度が変わらなければ)半年程度で投資額は回収できそうです。

部屋の温暖効果

評価方法

そもそも、個人的に今回の投資目的は、部屋の温暖化にあります。

今回はGPUフル稼働で仮想通貨マイニングを行い、室温を1時間ごとに計測することにより、評価を行いました。

評価結果

時点 室温 増減 温度計画像
開始時点 18.1℃
30分後 18.7℃ +0.6
1時間後 19.2℃ +0.5
1時間半後 19.1℃ -0.1

私の室環境では、大体プラス1℃ぐらいで収束するようです。高々1℃ですが、(気持ちの問題か)ずいぶん暖かく感じます。PC自作して良かった!

ただ、夏場に回すのは厳しそうですね。。。

終わりに

機械学習、仮想通貨マイニング、温暖効果のいずれにおいても、期待通りの効果を出すことができました。

もし、部屋にエアコンが無く、かつ、機械学習と仮想通貨マイニングをやりたいという奇特な方がいらっしゃったら、自作PCとともに冬を越されてはいかがでしょうか?(笑)

さて、次回はおまけとして、環境構築やその後の運用作業に役立つリモート接続の方法について紹介し、このシリーズを終えたいと思います。

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