【初心者向け】AWS上でのブログシステム構築15 取得したドメインの利用設定

前回の記事で、無事にドメインが取得できました。

今回の記事では、このドメインにより、ブログサイトやインスタンスにアクセスできるように設定をしていきたいと思います。

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ドメイン/IPアドレス/DNSの関係

設定の前に、ドメイン/IPアドレス/DNSの関係について、簡単に説明しておきましょう。

まず、コンピュータ間ではIPアドレスにより通信を行うことは可能です。これは以前紹介した、ルータのルーティング機能によるものですね。

あとは、どのドメインにどのIPアドレスが紐づいているかが分かれば、ドメインによる通信もできることになります。この紐づけを管理するのが「DNS ( Domain Name System ) 」という仕組みです。また、DNSによりドメイン名をIPアドレスに変換する作業を、「DNSによる名前解決」と呼びます。

下の図をご覧下さい。

DNSは階層構造になっています。

具体的に言うと、DNS全体においては「ルートDNSサーバー」というものが頂点に立っており、その下に”.jp”や”.com”といった「トップレベルドメイン」を管理するサーバーがぶら下がっています。

さらにそれらのサーバー、例えば、”.jp”ドメインを管理しているサーバの下には、本ブログのドメインである”closetoyou.jp”やその他の”jp”で終わるドメインのIPアドレスが管理されています。

一方、皆様がお使いのPCは、これまた皆様が契約しているプロバイダが提供しているDNSサーバーに接続されていますが、このサーバーはルートDNSサーバーの場所は把握しているものの”closetoyoujp”を管理しているDNSサーバーの場所は把握していません。

では、PCはどうやって”www.closetoyou.jp”にアクセスするのでしょうか?

まず、PCはルートDNSサーバーに”www.closetoyou.jp”の場所(IPアドレス)を問い合わせます。するとルートDNSサーバーは「”.jp”を管理しているDNSサーバーのIPアドレスを教えるから、そこで聞いて」と回答します。

それを受けたPCは同様に、”.jp”を管理するDNSサーバーに”www.closetoyou.jp”のIPアドレスを問い合わせますが、このDNSサーバーは”closetoyou.jp”を管理しているDNSサーバーのIPアドレスをPCに返すのです。

さらにPCは”closetoyou.jp”を管理するDNSサーバーへ問い合わせることにより、”www.closetoyou.jp”のIPアドレスを把握することができます。

ここでようやくPCは”www.closetoyou.jp”へアクセスできることになるのです。

DNSの設定とは一体何をするのか?

さて、DNSの概要が把握できたところで、これから取得したドメイン経由でブログサイトへアクセスできるようにするための設定を行いますが、ここでの「設定」とは具体的に何をするのでしょうか。

上の図でいう”closetoyou.jp”を管理するDNSサーバーをどこにするかを決め、そこにドメイン名と対応するIPアドレスを登録するという作業を行います。

今回、このDNSサーバーとして、AWSの「Route53」というサービスが提供するサーバーを指定します。

DNSの設定

さて、それでは実際に取得したドメインを用いて、DNS設定を行ってみましょう。

Hosted Zoneの登録

まずはAWSのRoute53に、取得したドメインを登録します。なお、AWSでは管理するドメインのことを「Hosted Zone」と呼びます。

AWSのサービス一覧より、「Route 53」を選択します。

すると以下の画面が表示されますので、「DNS management」の「Get started now」ボタンを押します。

続いて表示される画面で、「Create hosted zone」ボタンを押します。

さらに次に表示される画面でも「Create hosted zone」ボタンを押します。

すると画面右側に、管理したいドメインを入力する領域が表示されます。「Domain Name」に取得したドメイン名を入力し、下の「Create」ボタンを押しましょう。

以下のように2つのレコードが表示されていれば、Hosted zoneの作成は成功です。「Type」がNSとなっている行の「Value」に記載されている4行は、インスタンスのIPアドレスを管理すべきDNSサーバーです。これはこの後の設定作業で使いますので、メモか何かに控えておきましょう。

DNSサーバーの書き換え

さて、取得したドメインを管理するDNSサーバーですが、現在はドメインを取得した会社(本記事ではムームードメイン)にのDNSサーバーに割り当てられています。

これを、AWSのDNSサーバーに変更しましょう。

まずはムームードメインにログインします。

ムームードメイン

ログイン後に表示される画面上、左側の「コンパネメニュー」より「ドメイン操作」を選択し、さらに表示されるメニューから「ネームサーバ設定変更」を選択します。

すると画面右側に取得したドメイン名が表示されていると思います。そのさらに右側の「ネームサーバ設定変更」ボタンを押しましょう。

次に表示される画面は、ネームサーバ ( DNSサーバー ) を指定する画面になります。ここで、「GMOペパボ以外のネームサーバを使用する」にチェックを付け、続く「ネームサーバ」欄に先ほどRoute53の画面で控えたネームサーバ4行を入力します。入力が終わったら、画面一番下の「ネームサーバ設定変更ボタン」を押します。

これで、取得したドメインを管理するDNSサーバーが、ムームードメインのものからAWSのものに切り替わりました。

ここまで来たら、もうあと一歩で設定は完了です。

AWSのroute53に戻り、残りの設定を済ませてしまいましょう。

IPアドレス/ドメイン名の関連付けとホスト名の設定

さて、最後に行うのは、取得したドメイン名と以前取得した固定IPアドレス ( Elastic IP ) の関連付けです。また、インスタンスにアクセスする際、”www.ドメイン名.jp”などのように、ドメイン名の前にホスト名を付けてアクセスでいるようにするために、ホスト名の設定も行います。

まずは、AWSのサービス一覧よりRoute53を選択し、Hosted zoneの管理画面に移ります。

表示される画面の「DNS management」の箇所には、「1」と書かれているはずですが、これは先ほどHosted zoneを1つ登録したことを示しています。

この下の「Hosted zones」を選択し、設定画面に移りましょう。

次の画面には登録したドメイン名が表示されています。このドメイン名をクリックしましょう。

すると、DNSサーバーに対して、追加でレコードを設定するための画面が表示されます。

まずは画面上部の「Create Record Set」ボタンを押して、ドメイン名とIPアドレスを紐づけるためのレコード入力を行いましょう。

「Create Record Set」ボタンを押した後に表示される画面の右側、「Name」のブランク欄の右には、登録したドメイン名が表示されています。

ここはブランクのままとし、その下の「Type」欄で「A – IPv4 address」を、さらにその下の「Value」欄にIPアドレスを入力し、一番下の「Create」ボタンを押しましょう。

なお、DNSにはAレコードやSOAレコードなど、複数種類のレコードがありますが、ここで設定したものは「Aレコード」と呼び、ドメイン名とIPアドレスを紐づけるために使用するものです。

上記設定を行うことにより、新たにAレコードが登録されました。モザイクをかけていますが、「Name」列にはドメイン名が、「Value」列にはIPアドレスが登録されています。

さて、追加でホスト名を登録してみましょう。ホスト名とは、例えば”www.closetoyou.jp”の”www”に該当する部分です。

なお、この設定は必須ではなく、”closetoyou.jp”と指定するだけでインスタンスにアクセスさせたい場合には設定を行う必要はありません。

ホスト名を設定するためには、ドメイン名とIPアドレスを紐づけたように、「Create Record Set」ボタンを押すことにより、新しいレコードを作成します。以下はレコード作成画面です。

今度は「Name」欄に”www”、「Type」欄に”CNAME – Canonical name”、「Value」欄にドメイン名を入力し、一番下の「Create」ボタンを押しましょう。

なお、「CNAME」とはDNSレコードの1つの種類であり、ドメイン名に対して別名を指定するために使います。今回の例では、”www.ドメイン名”と指定すると、自動的に”ドメイン名”に変換されるルールを設定しています。

さて、この設定が終わると、DNSのレコード一覧上、CNAMEレコードが追加されます。

このレコードの「Name」列には”www.ドメイン名”が、「Value」列にはドメイン名が登録されています。

以上でDNSの設定は完了です。設定が有効化されるまでしばらく時間がかかりますが、少し待った後、設定が正しく完了したか、確認してみましょう。

疎通確認

さて、設定した”www.ドメイン名”にて実際にアクセスできるが、確認を行ってみましょう。確認方法はいくつかありますが、ここではWindowsを例として、以前セキュリティグループの設定で紹介した”ping”を用いた確認を行ってみたいと思います。

Windowsのコマンドプロンプトを立ち上げて、”ping www.ドメイン名”と入力してエンターを押した結果、以下のように応答があるようであれば無事に設定が完了しています。

ホスト名を設定していない場合には、”ping ドメイン名”と入力して試してみてください。

DNSの設定は以上です。なお、ブログシステムを立ち上げている場合、ブラウザのURL欄に設定した(ホスト名+)ドメイン名を入力することでアクセスできるようになっていますので、試してみて下さい。